都心に近い場所で育つと、カブトムシやクワガタって本当にいるのか半信半疑になりませんか。
僕もその一人でした。
マジで都内(23区のこと)に虫がいない問題
都心というか下町育ちなんですけど、カマキリがいたらレアすぎて大騒ぎして喜ぶレベルでした。
基本的にトノサマバッタなんかいない。ショウリョウバッタとモンシロチョウ・シジミチョウ・あとはコオロギがいる程度の場所です。
本当にね、これ言い出すと長くなるから多くは言いませんが、カブクワとかもう夢のまた夢。この世に存在するのかってレベルでした。
野生のカブトムシなんか居るわけがない。子供の頃の僕にとってのカブトムシの生息地は夏のダイエーのファミコンコーナーでした。冗談ぬきでこれでした。
山の奥深く、手つかずの自然が残っているような場所じゃないと無理なんだろうな。そう思って、探す気力すら湧かなかった時期が自分にもありました。そりゃ腰も重くなりますよね。
大人になっていろいろ探してみてわかったのですが、案外どこにでもいます。いることさえわかれば、ハードルはぐっと下がるはずなので、実際に探してきた記録と、たどり着くまでに考えたことをまとめておきます。
実際の様子はこちらの動画にまとめています。
🐛 2026年 の生き物採集記録
| カブトムシ オス | 1 匹 |
| カブトムシ メス | 4 匹 |
| ノコギリクワガタ オス | 1 匹 |
| ノコギリクワガタ メス | 2 匹 |
| コクワガタ オス | 1 匹 |
| コクワガタ メス | 1 匹 |
合計:10 匹
結論:普通の公園にいます

先に結論を書きます。「下道か電車で1時間以内で行けるような、本当にどこにでもある普通の公園で見つかります。」
もうこの記事は、これを担保するためだけにあると言っても過言ではありません。後述しますが今後カブクワを探す上で一番重要なことです。
私が実際に探しているのは都内近郊の公園で、23区の中心部で自分自身が見つけた経験があるわけではありません。ただ、都内でも見つかったという話はネット上でもよく見かけますし、自分が探している場所も都心部と同じような環境の延長線上にあるはずです。生息するかどうかの条件が揃っていれば、どこでも十分に可能性はあると思っています。
雑木林や特別な自然公園である必要はありません。専門家の話でも、東京23区内やその周辺の都市緑地にも、意外に多くのカブトムシが生息していると言われています。長年カブトムシを研究している大学の先生も、都会だから無理という思い込みは早とちりだったと語っています。
つまり、知らないだけなんです。いる場所を知らないだけ。
なぜ見つからないのか→圧倒的に探す回数が少なすぎる
身近に自然がない環境で育つと、カブトムシやクワガタを探しに行く「足」がそもそもありません。だって車社会じゃないんだもの。
「小学生なんかチャリあんじゃん」って思うでしょう。確かに自転車でイクスピアリ・お台場よく行きましたよ。湾岸45分とか1時間とか漕いで。いくらでも漕げました。
本当に車が無い家ばかりだから、当時球蹴り少年だった私も、仲間と皆でチャリ45分から1時間以上自転車漕いで平日のナイターいって、土日も自転車漕いで試合しにいくの当たり前でした。ハゼ釣り飽きたからって2時間以上かけて海釣りにいくこともありました。
でもね、ディズニーもお台場のきったない海もグラウンドも逃げないし隠れないんですよ。なんならいついってもたどり着けば遊べるんですよ。いるか分からないカブトムシやクワガタとは大違いです。
それがね、居るかもわからない虫探しに1時間も自転車漕げますか!?子供が探しに行きたいっていってるからって、自分が興味ない虫探しに何度も何度も行けますか!?
でね、これが大きな罠なんですけど、30分の距離にもいなかったから、1時間の距離なら居るのではないかと思いはじめる。すると都内から沢山離れる程いる確率が上がると錯覚してしまう。それで結局、3時間も離れたのにバッタ一匹かよ!!ってなって何もかも嫌になるわけです。
っていう負のループの話です。
子供の頃、自然の近くに旅行に行ったタイミングで気合を入れて探しに行ってみても、結局いない。シーズンじゃなかったり、そもそもカブクワのいる木じゃなかったりする。現地に着いてから樹液の出ている木を探すのも大変で、夜に懸命に懐中電灯を照らして歩いても、いない。こういうパターンがほとんどだったと思います。
旅行先でも、いる場所さえわかっていれば簡単に見つかることがあります。でも、狙って捕れないことのほうが多いです。突発的に「探したい」となって、その場で慌てて調べても、出てくるのはありきたりな答えばかりで、具体的な場所まではわからない。シーズンや気温がひとつ外れているだけで、本来いるはずの場所でもその瞬間にはいなかったりします。かといって、頻繁にその場所へ通えるわけでもない。それでも、一度行ってみないことにはわからないのも事実です。
そもそも、カブクワがいる場所というのは、聞いてすぐ教えてもらえるほど簡単な情報ではありません。みんな自分の足を使って見つけた場所ですし、一人に教えればまたたく間に情報が広まって、その場所は潰されてしまいます。ネットで一言でも出れば、あっという間に広がって荒れる。本当に場所を知っている人が、簡単に教えるわけがないんです。
カブクワ難民がカブクワを探す上で一番大事なこと
先ほども言いましたが私がここで担保します。都内(23区)から1時間以内の場所に普通にカブクワいます。ミヤマとヒラタはいません。いてもいることすら教えません。ごめんなさい。けどノコギリクワガタとコクワとカブトムシは普通にいます。
とにかく回数と場所です。いつでも行ける、足繁く通える、シーズン中に何度もトライできる距離感です。定期的に同じ場所へ足を運ぶだけで、確率はぐんと上がります。いる雰囲気、いない雰囲気。時期や温度湿度。大体肌で分かるようになります。
見る場所もどんどん効率化されていきます。
矛盾するようですが、一度でも「いる場所」を見つけてしまえば、体感で5回中4回はカブクワに出会えます。全くいないときのほうがむしろ珍しいくらいです。クワガタはたまにいないこともありますが、カブトムシはほぼ毎回います。
つまり、重要なのは場所を見つけることです。当然といえば当然なのですが、そのためにはいろいろな知識が必要になります。正直、私は文献や公的なデータなど、考えられる情報源を調べまくってたどり着いたのですが、実際にカブクワがいたのは、本当にごく普通の身近な場所でした。
一箇所見つけると、不思議なもので「いる雰囲気」や「いるパターン」がわかってきます。時間がないなかでもパッと見てチェックする条件がどんどん絞られていき、効率化されていきます。いる場所をいくつか持てるようになると、探すときもコンビニ感覚で、ポイントごとに5分・10分だけ見て帰る、ということができるようになります。それでもほぼ捕まえられます。
だからこそ、何が辛いかもよくわかっています。「どこまで田舎に行けばいいんだよ」「どこまで遠くに足を運べばいいんだよ」という距離感が掴めない辛さです。「東京」と書いてあっても、それが多摩地域でミヤマクワガタの有名ポイントだったりすると、23区からは遠すぎる。西日本のオオクワガタのメッカを紹介されても、常には行けません。範囲が広すぎて、間違えたときのリスクも高くて、探しに行く気力そのものが失われていきます。答えがわからなくて辛いのは、よくわかっているつもりです。だからこそ、効率よく探すために押さえておくべきことだけ、ここに書いておきます。
一度もカブクワを見つけたことがない小学生、お父さんお母さんはとにかく1匹目を見つけるために、東京23区から1時間以上離れないで探してください。どんなに頑張っても1時間半まで。そうしないと気持ちが持たないです。
だから経験を元に私がカブクワの存在を担保しました。
大事なスタンス:今日見つけようとするな
次に大事な考え方を書きます。「今日カブクワを見つけよう」と思わないことです。まずは「いそうな場所を見つけること」に集中してください。
しつこいようですが、最初から遠出してしまうと、1回や2回いなかっただけで「どこまで遠くに行けばいいのか」がわからなくなり、ストレスになって行きたくなくなります。むしろ近場から攻めるべきです。カブクワを探すというより、虫探しそのものを楽しむつもりで行くくらいがちょうどいいです。今回いなくても、また次に見に来ればいい。っていうかなんか楽しい虫がいた。ガって意外と可愛いな。クモって意外と噛まないな。アリっていろんな種類がいるな。そのくらいの気持ちで十分です。
カブトムシ・クワガタが見つかる時期
まず時期の話です。私はアジサイが咲いたら「そろそろかな」と思って動き始めます。明確な根拠があるわけではないのですが、体感としてこのタイミングで合っています。
もう少し詳しく言うと、コクワガタは5月頃から見られ始め、ノコギリクワガタは6月中旬から本格化して、6月下旬から7月上旬にかけてがピークになります。カブトムシはそこから少し遅れて、7月に入ってからが本番です。
年々気温が上がってきているので、出始める時期も少しずつ早まっているかもしれません。アジサイが咲いたら思い出す、くらいの感覚で十分だと思います。
雨上がりも狙い目です。台風の後に魚の食いが良くなるのと同じ感覚で、虫の活性も上がっている気がします。これは根拠はないのですが、体感としては割と当たっている印象です。
場所の決め方
とにかく、広葉樹のある公園や神社を探してください。有名な場所じゃなくていいので、自分が行ける場所でいいです。
いなかったら、後述する通り他の虫で遊べばいいだけです。気楽に構えてください。
「木の種類は後回しでいい」今はとりあえずこれやっとけリスト
正直に言うと、私は木の種類がほとんどわかりません。クヌギだけ辛うじてわかる程度です。それでも採れています。
クヌギ以外だと、コナラ、シラカシ・ヤナギ・ニレ・クリ・シマトネリコ(公園にはあまりありませんが)といった木からも樹液が出て、虫が集まることがよく知られています。ただ、木の種類を一つひとつ覚えようとすると面倒ですし、迷っているうちに時間がなくなってしまいます。あれこれ詰め込むと嫌になってしまうので、まずはこれだけ覚えておいてください、というものに絞ります。
クヌギのどんぐりを探す

一番わかりやすいのはクヌギのどんぐりです。直径2cmくらいある大きめのどんぐりで、丸くて、帽子の部分がゴツゴツしています。木の肌もゴツゴツした質感です。どんぐりは腐っていてもいいので、足元に落ちていないか確認してください。
葉っぱは、ギザギザ・トゲトゲした感じの、少し長めの形状です。
「クヌギのどんぐり」「ゴツゴツした木の肌」「ギザギザした長めの葉っぱ」。この3つを覚えておけば十分です。
近づかなくていい木
サクラとイチョウ、針葉樹。この3種類さえ避ければ、あとはとりあえず照らしてみて大丈夫です。
サクラについて補足すると、探せばクワガタがいることもありますし、硬いなりに樹液も出ると言われています。ただ、私自身は実際にサクラでカブクワを見つけたことがありません。サクラより柔らかい他の植物の傷や樹液のほうを好んで集まっている印象です。
意外な判定基準としては、ツタが絡まっている木には体感的にいないことが多いです。理由ははっきりしないのですが、経験上、確率はかなり低いです。
探すときにチェックすべきもの
足元のカラスの痕跡
足元に、カラスに食べられた後のカブトムシやクワガタの頭・足が落ちていないか見てください。これがあれば、その場所にいることがほぼ確定します。
樹液そのもの

木の傷の周りが、濡れたように黒ずんでいる場所がないか見ます。根元付近も忘れずにチェックしてください。
樹液は匂いでもわかるようになってきます。うまく言葉にするのが難しいのですが、昆虫ゼリーを濃くして、さらに酸味を足したような匂いです。
日中の虫をチェックする
日中に、スズメバチ・カナブン・ヒカゲチョウ・ガが集まっている木があれば、かなり有力な候補です。
夜になると、ガやカナブンは引き続き集まっています。スズメバチも夜にいないわけではありませんが、暗さに弱いので日中より安全な傾向があります。ただし、ライトを照らすと光に向かって飛んでくることがあるので油断はしないでください。それでも、日中よりはましだと思います。
良さそうな場所が見つかったら、必ずメモしておいてください。それが次に通う場所になります。
具体的な探し方4つ
木の見た目や周辺の虫で当たりをつけたら、次は実際に探す番です。時間は20時から24時などと言われていたり早朝とも言われていますが、居るところにはいつ行ってもいます。
日中なら土や木の皮の裏や日陰や暗い枝葉の裏にいたり、カラスなどの天敵がいない夜なら樹液を堂々と木に舐めに来ていたりするだけの違いです。あまり細かく考えないようにしましょう。時間の無駄です。
木を蹴る(ただし優しく)
細めの、揺れる木を狙います。木の幹そのものではなく、枝が折れない角度で、木の肌に向かって足で振動を与えるイメージです。手で揺らせるようであれば、手でユサユサするだけでも十分です。日中にスズメバチがいる場所ではやらないように気をつけてください。
思いっきり蹴ったり、折れるような力を加えたりするのはやめましょう。木を傷つけない配慮は大切です。公園は共有のものなので、近隣の迷惑にもなりますし、来年も同じ場所で採れるようにするためでもあります。
蹴ったら耳をすませてください。「パサッ」という音がしたら、だいたいクワガタが落ちています。
Y字に分かれた木の根元をチェック
木がY字に分かれている場所の根元に、挟まるようにしていることがよくあります。サクッと見るのに向いているポイントです。
葉の裏・垂れ下がった細い枝も見る
木の太い部分にばかり目が行きがちですが、葉の裏や垂れ下がった細い枝にもいることがあります。面倒であれば、軽くゆすってみるだけでも十分です。
街灯・自販機もチェックする
街灯の周りをブンブン飛んでいる虫がいたら、そのまま落ちてくることがあるので、足元も見ておくといいです。大体カナブンですがシルエットが大きければカブトムシだし、カナブンかなとおもったらノコギリクワガタのこともあります。コクワガタは何故か飛んでいるのを見ません。
ちなみにLED街灯については意見が分かれています。「LEDには虫が来ない」という情報が広く言われていますが、実は「LEDでも種類によっては集まる」という反対の見解もあります。私の体感では、今回LEDのところでは見つけられませんでした。昔ながらの蛍光灯や水銀灯のほうが、確率は高いかもしれません。最近の自販機もLEDなのであまりいません。
見つけたときの捕まえ方
見つけても、無理に手で掴む必要はありません。手を近づけるだけでびっくりして、自分から落ちてきます。地面に落ちると裏返って死んだふりをしますが、気配を消しているつもりでも普通にバレているので、そのまま捕まえて大丈夫です。
見つかる生き物はカブクワだけじゃない

探していると、カブトムシやクワガタ以外にもいろいろな生き物に出会います。
樹液の近くにはフクラスズメという蛾がよくいて、なぜかその近くにクワガタがいることが多い印象です。理由はわかりません。
ムカデも出てきます。これは触らないほうがいいやつです。キマワリやカミキリムシ、夜だけ巣を張るオニグモなど、探しているとカブクワ以外の観察も楽しくなってきます。
ゴキブリが出ることもありますが、木を揺すっても先端側にはあまりいない印象です。
いろんな生き物に出会うと単純にとても楽しいですよ。
持ち物について
正直、ケース1個あれば十分です。虫取り網があってもいいのですが、「その場で思いついたのに網がないから今日はやめておこう」という判断になるくらいなら、最初から持っていかないほうがいいと思っています。身軽さの方が、継続して探しに行ける確率を上げてくれます。
もし持っていくなら100均一の伸び縮みするコンパクトな網くらいでいいでしょう。実際のところガチ勢が使うような1万円以上する5m等の先が細くなった捕虫網もあるのですが、いるかもわからない状態の人が用意するものではありません。
ライトはあったほうがいいですが、スマホのライトや100円均一の十分です。一方で、最近私が便利だなあと思っているのはUSB-CタイプのLEDライトです。最近の防災意識の高まりからも用意しておくと無駄にはならないかと思っていくつか持っています。
トラップ・罠・仕掛けは用意しなくていい
仕掛けを作って樹液の代わりにする、いわゆるトラップを使っている人もいますが、個人的にはあまりおすすめしません。誰かが仕掛けて放置された人工的な樹液には、カナブンくらいしか止まっていないことがほとんどだからです。
もちろん沢山いる場所で樹液が出ていない場合や、月が出ていないときのライトトラップなんかは有効ですが、それは山でやることです。あと迷惑なのでしません。というかこの記事を読んでいる人はその段階ではないはずです。足を使って普通に探すのが一番学びがある段階だと思います。
こちらもあわせてどうぞ
- 【昆虫採集】初心者が関東・都内近郊でクワガタを捕まえてみたら結構取れた。取り方や時間帯は?
- 【2018年】都内から30分のところでカブトムシを探してみたお話。
- 埼玉県南部にカブトムシがいるのか探しに行ってみた
まとめ:知ってれば近所で十分楽しめる
そんなにたくさん採れるわけではありませんが、場所と時期さえ知っていれば、「ちょっと帰りにコンビニ寄っていこうかな」くらいの気軽さで探しに行けます。散歩のついでに寄ってみる、くらいの感覚で十分です。
一番大事なのは、今日その場で見つけることではなく、「いそうな場所」を見つけて、そこに何度か通ってみることです。一度見つかれば、そこから先はぐっと楽になります。
ただし夜の公園は危険もあるので、お子さんだけで行かず、必ず大人と一緒に行動してください。
捕まえた後の飼い方については、また別記事でまとめる予定です。
関連動画
🐛 2026年 の生き物採集記録
| カブトムシ オス | 1 匹 |
| カブトムシ メス | 4 匹 |
| ノコギリクワガタ オス | 1 匹 |
| ノコギリクワガタ メス | 2 匹 |
| コクワガタ オス | 1 匹 |
| コクワガタ メス | 1 匹 |
合計:10 匹



コメント